美村TRAVEL~本当におすすめしたい美しい村~

歴史が新たな人々に出会い
独自の文化を作り出す街

明和町は斎宮を中心に、移住者が営むカフェや地元食材を使ったレストラン、さらには農家体験民宿まで存在する。斎宮という極めて貴重な歴史に触れながら、カフェや街並みを楽しみながらゆっくりと過ごすのがおすすめ。

Best accommodation for this course

Facility information 施設情報

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01みのりや

竹神社の前、伊勢街道沿いにある古民家では、伊勢茶を楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごすことが出来る。光がたっぷりと入る明るい店内では、「酒米塩茶漬け_松阪牛しぐれ」の用意があるのも嬉しい。ほうじ茶とお塩でいただくお茶漬けは、ホッとやさしい味わいだ。月替わりで用意される季節の甘味もあわせて楽しみたい。
みのりやでは食文化の他にも、かつてこの地域の一大産業だった「擬革紙」を使ったワークショップも不定期で開催している。この土地のものづくりや歴史について学ぶ場を生み出し、学生から年配の方まで、さまざまな人たちの交流の場所となっている。
そんな店内には地元の酒蔵で造られた日本酒をはじめ、ひじきを使ったグラノーラなど、この土地ならではのお土産にも出会える。

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02竹神社

斎王と斎宮が最も華やかだった平安時代に、斎王の御殿があったとされる場所が「竹神社」だ。
明治時代にこの周辺一帯に点在していた、いくつかの神社を集めてできたそうで、灯篭の形が異なる理由はそれだ。竹神社では地域の方が育てた花などを使い、氏子によって彩られる花手水や、満月の日にだけ行われる催しなど、県内外から人が集まり賑わいをみせている。
竹神社の社務所には、「誓い御守」という聞き慣れないお守りがあるのはご存知だろうか。強い覚悟と信念のもと、一人都を離れ、国の安泰を祈り続けてきた斎王に所縁のあるこの場所で、自分の夢や願に決意表明を行い、自ら夢を叶えていくというものだ。心の声に耳を傾け、目標を叶えるきっかけとして大きな力を与えてくれそうだ。

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03斎宮歴史博物館

伊勢神宮より15km ほど離れた明和町に、飛鳥時代から南北朝時代にかけて、都で選ばれた斎王(未婚の女性)が、天皇の代わりとして天照御神に仕えるために、暮らしていた場所が「斎宮」だ。斎宮歴史博物館では、40 年以上にわたる発掘調査から明らかになった斎宮の歴史を、模型や映像などを交えながら、わかりやすく学ぶことが出来る。年代ごとに変化する器の形や色、漢字やひらがなが書かれた土器など、当時の暮らしを垣間見ることが出来た。
若い女性が親元を離れ、重大な責務を担っていたと知り、その覚悟と強さに複雑な心境になった。発掘調査は現在も進んでおり、まだ誰にも知られていない斎宮の歴史が今後明らかになるかもしれない。館内にある小さな図書コーナーには、斎宮・斎王に関する資料はもちろん、三重の文化にまつわる本を読むこと出来るので、ぜひ立ち寄ってほしい。 

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04Restaurant Ryu

懐石料理の心を取り入れた、四季折々のフランス料理が味わえる「Restaurant Ryu」。その時期に採れる地元食材にこだわり、三重のおいしさを存分に味わうことが出来るお店だ。
「この食材を一番美味しく味わうには?」食材を手にした瞬間からイメージを膨らませ、調理方法だけに留まらず、器などの細部まで造り上げている店主。熟成により旨味が引き出された魚や肉料理も必見で、なんとメイン料理の松阪牛は、月ごとに調理方法が変わる。シェフ自ら、素材や料理について説明してくれるのも嬉しい。誕生日や記念日などの特別な日に訪れる方も多い、五感で楽しむレストランだ。

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05ハナレ ロクツキ

無農薬野菜を栽培している、六月農園が運営する 一棟貸し農泊。
敷地内にあるハナレに入ると、目の前には田園風景が広がり、解放的な眺めが気持ちいい。
内装には、温もりが感じられる籾殻入りの土間や、地元の御糸織り工場で、使われていた木材を使ったテーブル、アンティークの照明など、店主のこだわりが散りばめられている。
キッチンに必要なものは揃っているので、採れたての野菜で料理を楽しむのもよし。薪ストーブの温かさを感じながら、ボードゲームや読書を楽しんだり、ゲストノートを読みながら、ここに訪れた人の色々な旅を想像したり。自分たちだけの空間で、ゆったりとした時間を満喫できる宿だ。