美村TRAVEL~本当におすすめしたい美しい村~

海と⼭が近いから
楽しめる
豊かな⾷と⾃然体験

世界遺産にも登録された熊野古道をはじめ、豊かな⾃然資源に恵まれた紀北町は、その⼟地の 素材を使った⾷⽂化が根付き、独⾃の進化を遂げてきました。 海を眺め⼭を歩く。ゆったりと⾃然散策をした後に楽しむ⾷事。なんとも贅沢な時間を過ごすことが

Best accommodation for this course

Facility information 施設情報

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01熊野古道エコツアー くまの体験企画

初めての熊野古道では、観光を通じて⾃然や歴史、⽂化の魅⼒を深く体験することが出来る「エコツアー」に参加した。初⼼者でも安⼼な半 ⽇コースも豊富で、⾃分にあったコースでチャレンジ出来ることも嬉しい。伊勢神宮参拝と「熊野古道伊勢路」を合わせて旅をするのもおすすめ だ。今回は⻤ヶ城と松本峠のツアーに参加。地盤の隆起と⾵や波の浸⾷によって⽣まれた⼤洞窟は、圧倒的な迫⼒で、まるで⼤きな彫刻 作品に包まれたような感覚になる。⾃然の⼒によって⽣まれた造形に惹きつけられ、思わずカメラのシャッターを連打してしまった。ガイドさんか ら、この⼟地に伝わる神話や歴史を学びながら、峠を⽬指す。はるか昔に、多くの⼈々が様々な想いを胸に抱き、歩いた道。その当時の景 ⾊を感じながら、⼀歩⼀歩ゆっくりと進んだ。登り進めると、熊野古道を歩く地元の⽅と何⼈もすれ違った。⽇頃から散歩を兼ねて、健康の 為に歩いていると聞いて驚く。緑の濃淡がきれいな苔や植物が活き活きと茂り、いのちの⼒を強く感じる。峠を降りるころには体の疲れより も、なにか浄化されたような、すっきりとした⼼地良さに満たされた感覚を味わった。

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02始神茶屋 楢「熊野古道薬草弁当」

熊野古道が世界遺産に登録されたことをきっかけに、地元の料理⼈達によって作られた「熊野古道薬草弁当」。⼭に⾃⽣する薬草と、地元 ⾷材を組み合わせた郷⼟料理の数々は、東紀州の味をたっぷりと堪能することが出来る、ここでしか味わえないお弁当だ。薬草と聞くと「⾹ りが強めなのかな?」と思ったが、そんな⼼配は無⽤。蓋を開けると彩りが鮮やかで、⾷べるのがもったいなく感じるほど! 薬草について書かれたお品書きを読みながら⾷べると、更にこのお弁当を楽しむことができる。程よい量で、⾷べやすいサイズ感、おまんじゅう ⼊りなのも嬉しい。季節によっておかずが⼀部変わるので、今度は違う季節にぜひ訪れたい。

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03三重県⽴熊野古道センター

尾鷲湾を⾒下ろす⾼台に、⼤きな⽊造の建物がある。 熊野古道が世界遺産として登録されたことを記念して、2007 年に造られたこの施設では、熊野古道や、東紀州地域の歴史や伝統、⽂化 に触れることができる。実物資料やレプリカなどを交えた展⽰は、⾒応えがあり飽きない。映像ブースでは、各町に伝わる「お祭り」をテーマにし たものも。尾鷲ヒノキという地場産の材料を、市場に流通する規格(135mm ⾓)のまま使⽤し、6,549 本で造られているこの建物。館内 に⼊ると、⽊のいい⾹りがする。使⽤した全ての⽊材に対し、トレーサビリティを明確化していると聞いて驚く。天井が⾼く開放的な空間には、 この施設のために作られたテーブルや椅⼦があり、そのデザインも空間にアクセントを与えている。熊野古道センター横の坂道を登っていくと、海 洋深層⽔の温浴施設や、地元の⽔産会社が営むお⾷事処もあわせて楽しみたい。

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04海⼭郷⼟資料館

明治末期の檜材を使⽤したモダンな⻄洋建築は、国の登録有形⽂化財に指定されている歴史的な建物。地元の林業家が、⽊の⼊札会 場として建設したのが始まりで、後に公⺠館や役場、結婚式場にも使⽤されてきた。 館内は、産業機具展⽰室と⺠具・⺠芸・古⽂書展⽰室の2コーナーに分かれており、農耕・漁業林業道具から、ランプ・時計・茶碗・⾐類 などの⽣活⽤具まで、多数展⽰されている。この地⽅ではその昔、捕鯨が⾏われていたため、専⽤のモリなども展⽰されていた。 暮らしの道具としてつくられたその形や、それぞれの素材が経年変化によって⽣まれた表情が⾯⽩く⾒⼊ってしまう。⼊り⼝正⾯のスペースで は、企画展が不定期で開催され、その切り⼝はとてもユニーク。戦後の映画全盛期にあった映画館の写真やポスター、町内で採取された数 百個の⽯の展⽰や暦など、この⼟地にまつわる展⽰は多岐にわたる。 町内各地に⾃⽣するおよそ100 種類の樹⽊と、この町の⽂化をじっくり味わえる場所だ。

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05割烹の宿 美鈴

落ち着いた照明で照らされた館内を、ゆっくりと歩き客室へと向かう。 そっと、しなやかに⽣けられたお花に出迎えられ、⼼も体もほぐれ始めた。1 ⽇3 組限定のこの宿では、地元熊野灘で採れた新鮮な海の幸 を、ふんだんに味わうことが出来る。店主⾃ら海へ出向き、新鮮な海の幸を捕り、畑では旬の⾷材を収穫するという徹底ぶりだ。厨房に留ま らず、素材にまつわる話や美味しい味わい⽅など、直接お客さんへ届けるおもてなし。そんな距離感が嬉しい。 伊勢エビやあわびなど、海の幸を味わえる宿では王道な素材も、他とは違う美鈴ならではの味わい⽅、楽しみ⽅を提案している。宿のすぐ隣 に併設された「からすみ⼯房」で店主が⼀から造る「からすみ」。旨味が凝縮された濃厚な味わいと⽇本酒を楽しむのもいい。 ⼤満⾜で寝床についたが、翌朝にはしっかりお腹がすいて⾷事処へ。少し開けられた障⼦の間から朝⽇が⼊り 込み、気持ちがいい朝のスタート。ここの朝⾷でしか味わえない⼀品に驚きながら箸がとまらない。「旅の⽬的はここ!」そんな料理⾃慢の宿に 出会えた。